究極の選択を迫られ続けるADVの2作目。
前作が面白かったので、「兄（プレイヤー）と、超能力を持った弟が旅をする」ということ以外特にそこまで前情報を仕入れずにプレイ始めたんですが、
いや～～～～～まあ地獄！！！開幕から地獄！
前作はどちらかというとスクールカーストとか思春期のなんやかんやとかそういうタイプのやるせなさに満ちてたけど、今作は最初から最後までありとあらゆる地獄シチュエーションが容赦なく襲い来る。
善良な人や動物は酷い目に遭うし突然クソなおっさんから理不尽な仕打ちを受けること山の如し。なんで！？？！？あかんて！！！！の連続すぎて、本当にこんな地獄ゲーとは思ってなかった。良いと思います。（？）
特にエピソード3から4あたりが地獄レベルMAXすぎて一周回って面白くなってきたよね。人種差別、大麻、性差別、宗教、とにかくヤバいことは全部詰め込んでくる、地獄のバリューセットかよ。
今作は前作と違って超能力使えるのが9歳の弟なので、自分だけではどうしようもないんですよね。
ほんでこの弟ダニエルくんがまた言うこと聞かなくて絶妙にイラつく。多分ほとんどのプレイヤーがイラついてると思うけど、結局どんだけイラついても「きょうだいなので一生運命共同体」というどうにもしがたい葛藤などがよく表現されている。これでダニエルが普通にいい子だったらもうちょっと味気なかったと思う。
ゲーム感で言うと自分で超能力使えるので、やっぱり1の方が良かったかな。最後の畳みかけるような展開も良かったし。
しかし1と2でかなり毛色が違うので純粋に比較しづらい部分はあるなー。しっとりとした苦みが味わいたい人は1、地獄が見たい人は2、こんな感じ。
1のキャラとの絡みも思ったよりあるので、先に1プレイしておけばなお楽しめそうです。
最後は割とあっさりしてたけど、それでもかなり濃い体験ができたことに変わりない。
私はなんかここまできたら引き返せねえーーーウオオーーーみたいなノリで最後まで突っ走ったらまあこれはこれでハッピーかなというエンディングに到達できました。
今回エンディング7通りもあるらしいですね。また忘れたころにやり直してみたい。
